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販売名:Aptima® カンジダ ヴァジナイティス/トリコモナス ヴァギナリス Assay 100テスト用
研究用試薬
「Aptima® カンジダ ヴァジナイティス/トリコモナス ヴァギナリス Assay」は、全自動遺伝子検査システム「パンサー®システム」において、PCR法と同じ核酸増幅法のひとつであるTMA法を用いた研究用試薬であり、膣トリコモナス症の発症原因となるトリコモナス原虫と、性器カンジダ症の発症原因となるカンジダ属の一部の菌種を同時に検出します。
膣トリコモナス原虫による感染症は、性行為以外にも身に着ける下着やタオル、トイレなど身近なものからも感染する可能性がある、最もポピュラーな性感染症として古くから知られているものの1つです1。男女で症状が異なり、女性では泡状で悪臭の強いおりものの増加や外陰、膣のかゆみなどを示し、男性感染者の70~80%、女性感染者の約50%が無症状です2。性器カンジダ症は、激しいかゆみ・発赤・白いカス状のおりもの・おりものの増加等の症状を伴う性感染症です。カンジダは健康な人でも体内に存在する常在菌であるカビの一種で、主に女性に頻繁にみられる疾患です。なお「膣炎」の9割は、「細菌性膣炎」、「性器カンジダ症」、「膣トリコモナス症」が個別原因、または混合感染して引き起こされていると言われます3。混合感染と重複した症状は診断を難しくし、適切ではない治療につながる可能性もあります。発症原因となる病原体の正確な特定により、抗微生物薬の適切な投与など、臨床上の対応が重要と言われています。なお「性器カンジダ症」「膣トリコモナス症」の検出法として現在国内では主に鏡検法、培養法が使われています。
「Aptima® カンジダ ヴァジナイティス/トリコモナス ヴァギナリス Assay」は細胞内に最も多く含まれている、リボゾームRNA(rRNA)をターゲットとしているため、高感度な核酸の検出が期待されます。また、両微生物の検出を同時に行えるため、これらによる疾患の予防及び治療に向けた研究に有用です。
当社はこれまでに「Aptima® トリコモナス ヴァギナリス Assay」(研究用試薬)を販売してきましたが、今回の改良された研究用試薬の発売により性器カンジダ症の原因菌種も同時に検出することで、より正確で早期の性感染症の識別を実現するための研究が推進される事が期待されます(本品は研究用試薬ですので、診断またはその補助を目的とした使用はできません)。
*本製品は医薬品医療機器法における体外診断用医薬品ではなく、疾病の診断に使用することを目的としたものではありません。
*また試験データ等により臨床意義が確認されているものではありません。