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NEWS & プレスリリース

男女12万人以上を対象にした世界初の女性の健康に関する大規模調査「ホロジック世界ウィメンズヘルス指数」を発表
日本のウィメンズヘルス指数は116ヶ国中24位
女性の健康について見落とされている課題・ニーズが明らかに

ウィメンズヘルス分野のリーディングカンパニーであるホロジック社(本社:アメリカマサチューセッツ州)の日本法人であるホロジックジャパン株式会社(本社:東京都文京区)は、国際女性デーの本日、116の国・地域の15歳以上の男女12万人以上を対象にした、女性の健康に関する観点から設計された世界初の大規模調査「ホロジック世界ウィメンズヘルス指数(Hologic Global Women’s Health Index)」の第1回グローバル調査結果と、日本人の調査結果を発表します。当指数の提供によってホロジック社は、世界中で女性の健康に取り組む政策決定者や社会全体が客観的に状況を把握し、ウィメンズヘルスを改善し向上するために適切な対策を講じることを支援します。

「ホロジック世界ウィメンズヘルス指数(Hologic Global Women’s Health Index)」(以下、当指数)は、約25億人の15歳以上の女性の寿命と生活の質(QOL)の向上を目的に、女性の感情と行動を表し、ウィメンズヘルスにおける課題の優先順位を明らかにするための指標として提供するデータです。

ウィメンズヘルスとは、女性特有の体の構造や役割、性差に注目した医療分野であり、ジェンダーや性役割などを含む心理社会的要因を配慮した女性の健康のことを指します。女性のライフスタイルが多様化する中、女性の一生涯にわたる健康とウェルビーイングを心身と社会的な面から支援し改善することが重要になっていますが、これまでグローバル規模でウィメンズヘルスの状況を客観的に把握する機関はなく、その課題や改善策を見出すための指標がありませんでした。そこで、調査・分析のリーディング企業である米国ギャラップ社が2005年から毎年実施している、世界最大の世論調査「ギャラップ世論調査(Gallup World Poll)」の一環として、ホロジック社とギャラップ社が協働し、女性の健康に関する前例のない比較調査を実施することとなりました。初年度は2020 年2 月から2021 年3 月までの期間に、116の国と地域で15歳以上の男女12万人以上を対象に聞き取り調査を実施しました。

当指数は、女性の健康に関与する多面的で複雑な要因を、5つの項目、「予防医療」、「基本的ニーズ」、「メンタルヘルス」、「健康と安全に関する意見」、「個人の健康」にまとめています。この5項目のスコアが高いほど、より多くの女性が肯定的な経験をしていることを意味し、この5項目には女性の平均寿命を左右する要因の80%以上が反映されています。

今回初めての調査によって、日本人女性の健康に関して見落とされているかもしれない課題・ニーズがグローバルと比較できる形で初めて数値的に明らかになりました。その概要は以下の通りとなります。

 

日本レポート表紙

ホロジック世界ウィメンズヘルス指数_2020年日本レポート.pdf ダウンロード(8MB)
世界ウィメンズヘルス指数_2020年グローバルレポート.pdf ダウンロード(30MB)


[日本の結果 グローバルランキングと指数スコア]

日本のランキングは116ヶ国中24位という結果であり、フランス、ベルギー、米国などの国と並んでいる。 食べ物や住居など日常的なニーズを満たすリソースが十分にあるか、という点においてはスコア94、ランキング4位に位置している。一方、その他の点については多くの課題が明らかになり(続く日本レポート調査結果を参照)、特に予防医療の点においては116ヶ国中91位と非常に低い結果となった。


[日本レポートより、主な調査結果]
※以下の結果内容は、女性の回答を参考に抽出しています。

1) 若い世代(15~39歳)への検査へのアクセスに課題がある

<調査データ>
特に40歳未満の女性で、過去1年間に自分の健康について医療専門家に相談したという割合が57%と最も低く、高血圧、糖尿病、がんの検査率も高齢者層より若年層の検査率が際立って低い。(グラフ①)
日本人成人の大多数(93%)が、健康診断を1年に1回以上受けることは健康改善に役立つと考えているが、実際に医療機関を受診するなど行動に結びついた女性はそれを下回る66%であった。特に40歳未満の女性の割合が57%と最も低い。
さらに女性の健康に重大な影響を及ぼす4つの疾病について、いずれも高齢者層より若年層で検査を受ける率が低く、特に39歳以下では高血圧と糖尿病とも4%と非常に低い結果となった。39歳以下のがんの検査率は13%と高血圧や糖尿病に比べては高いものの、他の年代に比べるとやはり低い結果となった。


2) 日本人女性の性感染症検査の受診機会は世界と比較しても立ち遅れている。

<調査データ>
日本の成人では性感染症(STD)の検査はほとんど受けられていない。過去12か月間に検査を受けた割合は全体で1%(女性で:2%、男性:1%)(グラフ①)となった。
性感染症(STD)の検査を過去12か月内に受けた割合は、女性が2%、男性が1%と、高所得国の平均検査実施率8%を大幅に下回っている。


3) 体の痛みや、日常的なことができなくなる健康上の問題を感じている女性が実は多く存在し、その割合には所得や学歴による差が出ている。

<調査データ>
低所得層では、日常生活を妨げるような健康上の問題が報告される割合が高い。(グラフ②)
女性の25%が、「健康上の問題により同年代の人が通常行えるようなことができないことがある」と回答。しかし、この結果を所得別にみると、下位所得層の回答31%に比べ上位所得層の回答は15%と2倍の差があり、所得差により、健康上の問題への対処に違いがあることが伺える。

最終学歴が高校卒業またはそれ以下の女性の25%が、最近日常的に身体的な痛みを感じている。(グラフ③)
女性の5人に1人未満(19%)が、日常的に身体的な痛みを感じていると回答し、これは高所得国の中央値(26%)を下回っている。これは、日本の文化的背景から「痛みがある」、と敢えて報告する割合が低くなっている可能性がある。しかし学歴別では、最終学歴が高校卒業またはそれ以下の女性25%が「痛みがある」と回答しており、最終学歴が大学以上の女性と比較すると10%以上高くなっている。


4) 新型コロナウイルス感染症パンデミック禍は、日本の女性に深刻な影響を与えたことが推察される。

<調査データ>
日本女性の41%がストレスを感じ、74%がドメスティック・バイオレンスを深刻な問題と考えている。(グラフ④)
本聞き取り調査の前日の状態に対し、41%の女性が「多くの時間でストレスを感じた」とし、次いで30%が「不安を感じた」、15%が「悲しみを感じた」・「怒りを感じた」と回答。また、「日本国内でドメスティック・バイオレンスは深刻な問題だと思いますか?」という質問に対し、74%の女性が「思う」と回答。新型コロナウイルス感染症パンデミック禍は日本社会にも様々な影響を及ぼし、女性のメンタルヘルスに対しても様々なダメージを与えていることが示唆される。


5) 居住地域の安全性に関して男女間で認識に差があり、女性の3割は居住地域を安全だと感じていない。(グラフ⑤)

<調査データ>
日本人の女性は、夜間に近所を一人で歩くことが安全だと回答する割合が男性よりはるかに低い傾向にあり、女性は69%、男性は85%であった。
所得分布の上位20%の女性より、下位40%の女性が安全と感じる割合の方がやや低い傾向がみられる。


6) 最低限の住居や食料といった基本的なニーズは満たされており、医療の質についての満足度はほぼ他の高所得国と同程度であった。(グラフ⑥)

<調査データ>
過去12か月間に最低限の食料、住居を確保できたかを測る項目「基本的ニーズ」のスコアは116ヶ国4位という結果となった。日本人女性の72%が居住地域における医療提供の質に満足していると回答しており、この値は高所得国の中央値77%をわずかに下回っているものの、ほぼ同程度であった。


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本調査の結果から、日本では様々な医療制度を通じて基本的医療サービスに対しての満足度が高い一方、予防医療に対する意識の低さや、健康を取り巻く社会保障の整備不足などが明らかにされました。特に新型コロナウイルス感染症パンデミック禍では、女性の雇用の悪化は著しく、女性の自殺者数が増加するなど、日本の雇用形態・産業構造・社会保障における問題が浮き彫りにされてきました。
ホロジック会長・社長兼CEOのスティーブ・マクミランは以下のように述べています。「ウィメンズヘルスは家族やコミュニティ、社会や経済の基盤です。ウィメンズヘルスに関する早期発見・診断・治療のリーディングカンパニーとして、検査が改善への鍵であることを私たちは実体験から知っています。特に新型コロナウイルスにより積年の医療格差が拡大した今、私たちはグローバルなレベルで女性の健康を追跡し、検査を受けてもらうためのより確固とした質の高いデータの必要性を目の当たりにしました。世界ウィメンズヘルス指数は、ウィメンズヘルスにおける課題の優先順位を明らかにするために女性の観点から設計された、世界初の調査です。」
ホロジック社およびホロジックジャパン株式会社は、世界各国の政策立案者やリーダーが女性の健康に注目し、最善の施策を講じることを促すデータロードマップとして構築された当指数を活用することで、日本のリーダーたちによる日本女性の健康とそれを取り巻く社会的要因の理解を促進し、最終的には日本女性の生活の質の向上につなげることを目指しています。

[調査概要(日本)]

調査対象: 国内在住の日本人 1,016人(女性 502人、男性514人)、年齢15歳以上
調査期間: 2020年8月7日~10月8日
調査方法: 固定電話と携帯電話での聞き取り調査(新型コロナウイルス感染対策を考慮して対面調査は実施せず、電話のみで実施)
所得分布: 所得分布は調査対象者のサンプルから計算されています。
各調査回答者の世帯年収を世帯個人数で割った国際ドルの金額を意味します。
日本人データ(男性・女性)

所得分布 1人あたりの年間世帯収入 (国際ドル)
下位40%  約887ドル - 12,936ドル
中間40~80%  約12,936ドル - 25,872ドル
上位20%  約25,872ドル - 1,724,812ドル

調査:ホロジック社/ギャラップ社
グローバルレポートURL:https://hologic.womenshealthindex.com/ja?atr=false

※ 調査予測の偏りを最小限に抑えるため、性別、年齢、教育、人口統計因子、雇用状況、都会性、地域などの因子の組み合わせで、国内での代表的な推定値を算出するためのデータの重み付けがされています。

[ウィメンズヘルスを改善するための要素5項目]

各国・地域が女性の健康的な未来を保証する施策作りに役立つよう、平均寿命の80%以上に関与する*ウィメンズヘルスの予測値5項目を挙げています。①予防医療、②健康と安全に関する意見、③メンタルヘルス、④個人の健康、⑤基本的ニーズの5項目です。各項目のスコアが高いほど、その項目についてより多くの女性が肯定的な経験をしていることを意味します。
当指数では、これら5項目の測定値それぞれについて国と地域をランク付けし、そのスコアを集計して全体のランキングを作成しています。5項目の予測値のいずれかを積極的に改善することで、女性がより健康で長生きできるようになる可能性があります。

*ホロジック社とギャラップ社は、当指数が、平均寿命に強く関連していることを発見しました。統計学的な検定や因子分析を行い、当指数で使用できる項目として当初検討していた18項目から5項目を抽出しました。多変量解析により、女性の平均寿命と比較的強い相関関係があること、回帰分析によって5つの項目で国別の女性の平均寿命の80%以上が説明できることを確認しています。

<日本の結果 ウィメンズヘルスの予測値5項目>

ウィメンズヘルスに
関する5項目
調査項目
予防医療 あなたが覚えている限りで、過去12か月間に以下のいずれかの検査を受けましたか。
・ 高血圧
・ がん
・ 糖尿病
・ 性感染症
メンタルヘルス あなたは昨日、次の感情を長時間にわたり経験しましたか。
・ 不安
・ 悲しみ
・ ストレス
・ 怒り
健康と安全に関する意見 ・ お住まいの都市や地域で、質の高い医療の提供状況に満足していますか。それとも不満を感じていますか。
・ お住まいの都市や地域で、妊娠中の女性のほとんどが妊娠中に質の高い医療を受けていると思いますか。
・ お住まいの都市や地域で、夜間に1人で外出しても安全だと思いますか。
基本的ニーズ ・ 過去12か月間に、ご自身やご家族に必要な食料を買うだけのお金がなかったことがありますか。
・ 過去12か月間に、ご自身やご家族に必要な最低限の住居を確保するためのお金がなかったことがありますか。
個人の健康 ・ 同年代の人々が通常行えることが出来なくなるような健康上の問題はありますか。
・ あなたは昨日、次の感情を長時間にわたり経験しましたか。身体的な痛みはどうですか。

 

■「ホロジック世界ウィメンズヘルス指数(Hologic Global Women’s Health Index)」概要

<目標>
本指数は、各国のリーダーや政策立案者に対して、女性の現在の生活を改善し、その余命と生活の質を今後向上させていくための指標を提供することを目的としています。 国や地域別の世界ランキングを活用し、女性の健康スコアに大きな格差を生み出している要因を把握することで、リーダーは世界での自国の立ち位置を把握し、自国の強みと改善点を特定できます。そして、こうした知見に基づいて、より効果的に政策の方向性を定めることができます。

・ウィメンズヘルスにおける課題の優先順位を明らかにするために女性の観点から設計された、世界初の調査
・ホロジックと調査・分析のリーディング企業であるギャラップ社が共同開発
・2005年よりギャラップ社が実施している世論調査(Gallup World Poll)の一環として実施され、約25億人の15歳以上の女性の感情や行動を表す
・国と地域ごとに、経時的なウィメンズヘルスに関する指数を毎年調査、発表
・116の国と地域の15歳以上の男女それぞれ6万人以上(計約12万人)へのインタビュー調査
・140以上の言語で集計

<2020年のギャラップ社の世論調査に含まれたホロジックの調査項目>

予防医療の重要性 ・あなたは、医師や看護師などの医療専門家による健康診断を少なくとも12か月に1回受けることは、健康改善に役立つと思いますか。
予防医療の経験 ・過去12か月間に、医師や看護師などの医療専門家に自分の健康に関する相談をしたことがありますか。
・あなたが覚えている限りで、あなたは過去12か月間に以下のいずれかの検査を受けましたか。[高血圧、がん、糖尿病、性感染症]
妊婦健診 ・お住いの都市または地域において、妊娠中の女性のほとんどが妊娠中に質の高い医療を受けていると思いますか。
妊娠 ・あなたには子どもが何人いますか。
・あなたが最初に妊娠したのは何歳の時でしたか。
ドメスティック・バイオレンス ・次に、ドメスティック・バイオレンスについてお聞きします。ドメスティック・バイオレンスとは、生活を共にする人が相手の意思に反して行う、肉体的暴力、心理的暴力、または性的暴力のことを指します。あなたの意見では、ドメスティック・バイオレンスは[国名]で深刻な問題だと思いますか。

 

■世界最大の世論調査 - ギャラップ調査(Gallup World Poll)について

ギャラップ調査は、最も広範囲で影響力の大きい世界最大の世論調査です。この調査では、各国家・地域間で比較可能な評価基準を用いた全国的な年次調査を通じて、世界の成人人口の90%以上に当たる意見が反映されています。ギャラップ社は多国間組織、NGO、民間基金、慈善事業および企業と協働し、ギャラップ調査を通じて、人々の生活に影響を及ぼす100以上の重要な課題を評価・測定しています。結果としてギャラップ調査は、自らが奉仕する人々の希望、夢や行動を理解する必要のあるグローバルリーダーや意思決定者にとって欠かせないツールとなっています。

[ホロジック社(Hologic, Inc.)について]

ホロジック社は、女性のライフステージに影響する乳房、婦人科、骨密度に関連する疾患、子宮頸がんや性感染症に関連する検診や、検査、治療のための革新的なソリューションを提供することを通じて女性の健康(Women’s Health)とウェルビーイング(Well-being)の向上を目指すグローバルヘルスケアカンパニーです。アメリカマサチューセッツ州に本社を置き、1986年の創立から25年で、全世界15か国の拠点に従業員5,500人以上を抱え、毎年持続的な成長を続けています。診断・遺伝子検査(Diagnostics Solutions)、マンモグラフィ・骨密度測定(Breast & Skeletal Health Solutions)、婦人科用外科手術(Gynecological Surgical Solutions)、の3つの分野を主要領域とし、医療従事者が下す決断と診断における疑念を最小化し信頼を最大化するために、一歩先を行く確かさ “The Science of Sure”を提供します。

 

[ホロジックジャパン株式会社について]

2002年にアメリカの体外診断薬・機器企業Third Wave Technologies社の日本支社として設立2004年株式会社サードウェイブジャパンへ改組、2012年10月にホロジックジャパン株式会社に社名変更し、体外診断用医薬品・医療機器、マンモグラフィシステム、乳房生検装置などを主力事業として活動しています。 

 


 お問い合せ先 

ホロジックジャパン株式会社 
コーポレートコミュニケーションズ

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